2022年7月18日月曜日

「本来は中村十兵衛さんの出演予定日でした。」2007/9/15

池袋「ブルードラッグ」にて、『トイメンシャオ』として出演させていただく。このお店にて中村さんは8月22日人生最後のライブをおこなわれた。PM3時現地に着、会場一番乗り。ソロスタイルにて中村十兵衛さんの曲、即ち「トイメンシャオ」のCDの楽曲をリハーサルにて全て原聡氏に付き合ってもらう。


かつてを思い出した…。だが歳月は往時とは比較にならないほど高く、これほどクオリティの高い演奏技術プラス独自性に、お互いに原聡氏と誓い合った「誰もやってないことをやろう!」という誓いはテクニカル的には達成を見た思いがした。


正直。本日はライブではない!なにか…中村さんの出演予定日だった日にステージに立つからにはと思って原氏、青木氏から要請があった時から、病床にて最後まで創作活動を続けることをまっとうし、逝かれた事に恥じないように5日間練習してきた。


しかし本当のところ十兵衛さん存命中に最後のライブを見られなかった事と、十兵衛さん存命中はライブハウスで沢山共演させて頂いた事を思えば、十兵衛さんの立つはずだったステージにたつのだから曲は全てトイメンシャオをリスペクトしてを旨とした…良いステージだった最後の最後まで十兵衛さんから演奏の場とお客さんの賞賛をを頂いた感じだった。

十兵衛さんからは忘れられない私への言葉として「千田さんは未だに進化し続けていることが凄い!」

この言葉は自分にとって大変力の湧く一言となった。


病院の屋上で「『フリーダムチベット』を歌わせてくたさい。」とソロスタイルでデモ演奏を聴いてほしかった…。


亡くなられてからプレーの面白さが沢山あることは前に書いた通り。


原氏が携えてきた遺影は楽しく踊っておられて逆光線の光の具合も手伝い、ネパールで見た仏様のように見えた…。


「竹内夫婦のプロジェクト」はロックを忘れてないカッコイいブルーグラス。


久し振りにあうカヤちゃん、きんばら氏、スミちゃん、「稲生座」よくお会いして現在は仙台市在住でわざわざ来られたかた、名前は存じ上げないが今年2月28日の私のDVDを届けてくださったかた、何度となくライブでお会いしたかた、そして南さんステージに立つわたしが恐縮する人ばかり。原氏が気を使ってくれて「千田さんのオリジナルを一曲どうぞ..」と気使いに感謝、曲中MCとアドリブの歌詞で十兵衛さんの思い出を語りまくる。


青木氏の十兵衛さんのカバー曲は名曲だと思った。素晴らしい!…にもかかわらず作った本人は忘れていたらしい。


「トイメンシャオ」の一連の曲をやる。しかし、バンジョーのチューニングはなんて大変なんだろう。しかし「買い物」「ラビリンス」の味は流石に確立しているなあと感心した。

十兵衛さんの人柄か女性が多くしかし、誰しもさっぱりした顔で「トイメンシャオ」で十兵衛さんを送ったのだ。


私はスピリチュアルな気持ちが続いて、青木氏は見透かしたように、「千ちゃん気がすんだ?」といわれたら「ドキリ!」とこちらの精神的な状態を見透かされたようだった。


青木氏に家で休んでいくように言われたがそのまま夜明けを迎え一晩中ねむらず(眠れず)甲州街道を運転して現在は長野県の蔦木宿の道の駅でこれを書いているが一秒だけ気がとおくなりこれをかいている。ふぅ~。


皆様有り難うございました。


原氏ながく十兵衛さんのことご苦労様でした。

投稿者: senda

1 件のコメント:

  1. 前ブログでのコメント
    投稿者:千田佳生2007/9/18 12:03
    原さとし様

    こちらこそありがとうございました。勝手に十兵衛さんの曲を歌わせてもらうと思いこんで猪突猛進(盲信?)してしまいましたが原氏にこそ十兵衛さんの作品を歌ってしかるべきところ、ちょっと配慮が足りなかったかもしれないですね…。すいません。

    皮肉なことですが十兵衛さんの作品は弾いて歌ってみて妙味があり、ライブで何曲もつかわせてもらうと思います。

    生前の十兵衛氏の前で『許可』を直にもらいたかったし、ソロスタイルを見てほしかった無念さがありました。

    原氏の気持ち大変お察ししております。
    私にできることと言えば『中村十兵衛』というミュージシャンがやってきたエピソードを自分の人生に絡み合わせて、私のオリジナル曲や、中村さんの曲で曲中MCをやっていこうかな…。と今は漠然と思っています。

    私も原氏もとにかく…テクニカル的な面では目標の到達点を見たのだから、『ソロCD』でしょうね、私は一人で旅先のライブで自分の『ソロCD』を売ることが当面の目標になるでしょう。

    とはいえ、友人であり青木氏、大谷氏やその妻や他多数の表現者の大先達であった中村十兵衛さんの旅立ちは大いなる損失でありますが、プラス思考に考えて、「行動の転換点」になるとも言えますね…。
    気持ちの切り替えは大変でありますね…。
    時間を掛けてゆっくり無理せず音楽に昇華させていきましょう。お互いに、コメント労いの言葉ありがとうございました。

    投稿者:原 さとし2007/9/17 1:26
    千田さん 遠いところありがとうございました。

    本日中村さんのご自宅の荷物の整理にすみちゃんと行ってきました。レオコッケ有りましたよ。ディラン、ザバンド、その他たくさんの名盤、洋書、お父さんの形見の手製のマージャンパイ、おしゃれに人一倍気にかけていた服の数々等など。十兵衛さんの歴史を見てきたような気分です。 改めて凄い人だったと感じました。
    僕は彼の何を伝えたら良いのでしょう?
    まだ心の中に大きな穴が開いたままです。

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