『フィルモア最後の日』は実によく見てしまうビデオだ..。
友人がジェリーガルシアが『エモンズ』のダブルネックペダルスチールを弾いてる映像に加えて、当時の『ニューライダーズ オブ ザ パープルセイジ』のジョンドウソンとスペンサードライデン、映像には映ってないものの、デビッドネルソンのストリングベンダーの音が聞こえて、ペダルスチールプレイヤーとしてはご機嫌な内容なのだが…。
興味はどちらかというと名物男ビルグレアム氏が「なんだかかっこいいなあ!」っていうのは主演だから当たり前だが…。
若き日のサンタナやボズスキャッグスとの出演をめぐってのやりとり(海賊版を恐れて出演しないなどゴネてゴネてゴネまくり)、そしてロックの舞台裏側を脚色無しで絵になってる(と、信じる。何せ彼ビルグレアムさんは俳優志望だった…。)
コンサートを立ち上げるためには、会場を決めてお客さんを呼ぶっていう裏方を経験した人達なら分かると思うけど、まさに大変なことなのだ、ビルグレアム氏自身も「この業界はもうダメさ!バンドが権威を持ち過ぎた。ワガママ放題!もうウンザリさ、だからクローズするんだ!」と…。
いやいや、仕事とはいえストレスがたまりますね…。
「トリか三番目か?」…でボズスキャッグスをなだめたり説得したり、譲歩を引き出したり..挙げ句が..朝早くの飛行機でニューヨークに行きたいからトリは嫌!…それをスンナリ納得して電話を切るビル氏..。
ン~キレちまいそうな場面で「こんなのしょっちゅうさ!」と言われる、いやはや…。
ミュージシャンの狂気を理解してそれを『絵』『作品』にしようとしたビルグレアムさん。(いくら金のためもあるとはいえロックを立ち上げたあなたは立派です!)
彼の至福の時は、初めと途中で出てきて、バンドのメンバー紹介をすることではなかったか?
しっかしCSN&Yも「あのペルシャ絨毯をステージにひかなきゃ演奏できない。」とかビルに言ったそうだから、バンドやアーティスト達の狂気を理解してないと務まらないよなあ…。(本当にこんなどうだって良いと思う事を…。)
今ほどアーティスト達がバンドの多くなかった遠い昔、バンドに権威?があった昔、1973年位だと思うけどロックに夢があった時代?聴衆は時代の匂いをさせている。
個人的には『ホットツナ』の演奏が気に入ってるが..明らかにジャニスの二番煎じ『コールドブラッド』など、時代の空気が見えて面白い。
しっかしビルグレアムさんに匹敵するプロデューサー氏は日本..じゃない富山にいるだろうか?
こんな時代の事を比べたら、バンドは個性をなくし、プロデューサー氏の言いなりになり、本当に歌いたいことや、訴えたいことすらないティーンエィジャー向けのバンドばかり。
かといって、中年ミュージシャンは上手い人達もいるけど音楽に対して情熱が希薄ではないか?と疑いたくなる例を何人となく見る。
ビルグレアムさんあなたが見たらどう言っただろうか?
投稿者: send
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