病院の治療が終って、待っててくれる母親とマルコ軍曹。
母は病院で、マルコは家の玄関で、私の帰りを待っててくれるのだ。
母は小さな時から歌うことが大好きで、病室で私と一緒に子供の時の歌から、若い頃の歌を何十曲も歌う。
私が疲れてきても歌うのは、夜安らかに眠ってほしい願いを込めて歌うのだ。
どうか良く眠れますように…。
マルコは暗い中、待ちわびている。
帰ると直ぐに「遊ぼう。」と云わんばかりにビーフジャーキーのスティックを、私の前にくわえてきて落とし、ジャーキーの取り合いをして遊ぶ。
たいがいマルチーズは大人しいものだが…。
マルコ軍曹は、まるで軍事訓練でもしているかの様に、俊敏で…あまかみだが、時に唸ってビーフジャーキーを私から奪い取り、部屋中を走り廻る…、そして食べるのだ!
母もマルコもご苦労様、でも一番ご苦労様なのは私である…。
投稿者: 千田佳生
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