母の病院のことを気にしつつ、マルコ軍曹の看病?してくれている。
軍曹は舌でペロペロ顔を舐めにくる。
横で添い寝してくれる。
夜、介護?のご褒美と、「貴様が居て心づよかったぜ!」
きっと、貴様は母の親の『吉田栄造』軍曹の生まれ代わりに違いない。
優しく、戦闘には勇猛果敢で、そのくせ20年も戦争に引っ張られて、損ばかりしていた。
おじいちゃん。
ありがとう。
20年も戦争に引っ張られて下士官と云えども…出世出来なかった。
でも、運はあった。
ニュギニアで部隊が全滅したという…。
その中で、たった独りだけ生き残り、金沢の陸軍病院で方耳を失って終戦を迎えたという…。
終戦後はいろんな家族や肉親が、子供の最後を聞きに訪ねてこられたと言う。
その一人一人に親切に、下士官と云えども、親族が気を落とさないように気をくばってあげていたと……。
そう、母から聞いている…。
下士官だったからしかたない面もあるが…。
20年も従軍していれば最低「兵曹長」(たいがいデスクワークで内地に残る)
マルコは、そんな母の親の『吉田栄造』の、生まれ代わりとして、母親と私を見守ってくれてる気がしてならないのだ…。
それとマルコ、ありがとう。
投稿者: 千田佳生
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