2022年10月30日日曜日

「山口富士夫さんのこと…。」2013/8/20 

初めて山口富士夫さんにであったのは、鳥取県大山『いのちの祭り90』であった、すごい存在感で「みなごろしのバラッド」を歌っていた私の持っていたバッテリーアンプを貸してあげた記憶がある。


翌年の『いのちの祭り六ヶ所』では演奏を見ていた富士夫さんに「よかったよ…」と言ってもらった。


飛騨のまつりでは、共演をしてもらい、東京の高円寺『稲生座』出演日の吉祥寺、井の頭公園の舞台でベースの垣地信之氏と練習中に、「おーい千田さ~ん。」…と手を振って来た山口富士夫さんがいた。


「富士夫さんじゃありませんかぁ!」と、私が言うと…、「これ、スチール弾かせてもらって良い?」…と富士夫さん。ペダルの使い方も直ぐに慣れたかんじで、延々と2時間くらい笑顔で弾いていた…。


すると富士夫さんが、「今夜『稲生座』見に行くよ。」



…と言ってくださったのだが、あまりにおそれおおくて「いやぁ、来れたらお願いします。」


と言った記憶がある、何故ならば体調があまり良くなさそうだったからだった。



聞いてみると肝炎だという…。


でも富士夫さんは、「精神がポジティブだと病気は気にならないみたいね!」と、重ねて「近頃『まつり』の類いに出ないのは、俺の映像を撮って売りさばいているやつらが、金どころか挨拶する奴らがいて『まつり』の類いにでる時は慎重になってるんだ!」



とも言っていた、もっともなことだと思う。


ミュージシャンが生計をたてるなら、撮影して販売する人は敬意でも良いからミュージシャンに還元すべきだとおもう。



その夜、やはり富士夫さんは来られなかった…。


それが富士夫さんを見た最後の姿になった。


富士夫さん私のことを憶えていてくれて感謝します。



ありがとう山口富士夫さん。

投稿者: 千田佳生

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