昔、妹が保育園にかよっていた頃…。
「やさしいライオン」が、やなせたかし作品との最初の出会いだった。
子供をなくした母犬と…母ライオンを亡くした子供のライオンが、母犬が子供のライオンを育てる…。
という話だった。
母犬はムクムクと言い、子供のライオンはブルブルと言ったことは、よく憶えている。
ムクムクはブルブルに…「おあずけ」「お手」など犬としてしつけていく、そしてブルブルはムクムクを母親と慕っていく一方…自分がライオンだと知り、ショックを受けるのだが…。
ムクムクは「ブルブルは私の大切な子供よ…。」
…と言って、ブルブルは「お母さん!」
幸せな日々を送るかにみえたが、動物園の園長は二匹を引き離してしまう。
処分されるムクムクを、助けるために動物園を脱走する!
ライオンがにげたことで、警察の隊長は出動してブルブルを探した。
ブルブルはムクムクに、やっと会うことが出来て、「お母さん、これからは一緒に暮らそうね…。」「ブルブル会いに来てくれてありがとう。これからもいっしょにくらそう。」と、再会を喜びあう。
しかしこの親子を発見した、警察の隊長さんは「撃て!」とムクムクとブルブルを射殺してしまう。
…その夜の空をムクムクを乗せたブルブルが天国に飛んで行きました。
…幼児向けの物語としては、ヘビーなお話だと今は思う。
アンパンマンの影に、こんなおはなしを先生は作っておられました。
アンパンマンの歌テーマソングについては、このブログで何回も書いた。
…そして先生は「手塚治虫も、石ノ森章太郎も寝ないで仕事をしたから、早死にしたんだ。」
「俺や、水木しげるみたいに眠らないとダメなんだ。」
生前、そう言ってた やなせたかし先生、先生が亡くなっても『アンパンマン』は生き続けるでしょう。
投稿者: 千田佳生
前ブログでのコメント
返信削除投稿者:千田佳生2013/10/17 6:32
私は…この物語を思い出せば…、今でも涙が出そうになる。
母親も大分元気になったけれど…問題点はあるにしても、一緒に暮らしたい。
だらしない息子を許して欲しい、お母さん。