2022年11月24日木曜日

「『悪名も無名には勝る』」2014/9/27 

もしかしたら…もう書いたかも知れないね。



この言葉は純漫画雑誌『ガロ』(今は無い?)の名物編集長『故。長井勝一』さんの「釣りキチ三平」で知られる矢口高雄さんにデビュー当時、に対して矢口先生に言った言葉だ。



銀行員を退職してまでマンガ家をめざした矢口先生に、出版社の名刺を手渡したり…と随分尽力してあげたらしい。



そんな矢口先生に『故梶原一騎』先生から執筆の依頼があった!



…ところが梶原一騎の原作を、矢口先生は気に入らなかったので、その理由を長井編集長に告げると…。



「矢口さん!何をバカなこと言ってるんだい!? 世の中には連載が欲しくても、させて貰えないマンガ家はガサマンといるんだぜ!そりゃあ、あの人の評判は決していいものじゃない。だがな…『悪名も無名には勝んだ。』この連載死んでもやり抜け!」



この一喝に矢口先生も涙を流した…。


と、『ガロ』の長井勝一追悼特集号にある。



私も感動したのだが別の意味合いで…。



私も評判はこの町で芳しいものでない。隣の婆ちゃんに挨拶しても挨拶もしてくれない程だ。



自分では「『バカ』の旗があがった。」強がりでなくそう思えば気楽で、それを「引っくり返す」という楽しみもある。



『悪名も無名には勝つ』



デカイ勘違いでも。



どうせなら、思いっきり勘違いしていていたい。



それを押し通したい!



今はそんな気持ちでいる。



因みに矢口先生が連載を考えて断ろうとした、梶原一騎の作品は『おとこ道』で最期は不自然な終わり方をしてた記憶がある。

投稿者: 千田佳生

1 件のコメント:

  1. 前ブログでのコメント
    投稿者:千田佳生2014/9/27 20:04
    せめて自分ぐらいは自分に賭けてみたい。

    かなりの『大穴』狙いだが自分流の車券術のように『人生』を丸ごと賭けてやりたい(自暴自棄にはなっていない。)先行、捲り、自在型でマーク屋にはなるもやむ無しのときもやぶさかではない。(笑)

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