2023年1月15日日曜日

「『軍国の母』を聴く」2021/10/12 

歌の存在は知っていたがYOUTUBEで聴いて戦慄した。


古い歌謡曲の本と「小沢昭一の小沢昭一的こころ」では小沢さんがラジオで歌詞を激昂させて朗読していたのを聞いていた。



「軍国の母」


こころおきなく祖国のため


名誉の戦死たのむぞと


泪も見せずはげまして


我が子を送る朝の駅



散れよ若木の桜花


男と生まれ戦場に


銃剣執るも大君のため


日本男子の本懐ぞ



生きて還るとおもうなよ


白木の柩がとどいたら


でかした我が子天晴れと


お前の母は褒めてやる



強く雄々しく軍国の


銃後を守る母じゃもの


女の身とて伝統の


忠義の二字にかわりゃせぬ



作詞 島田磐也  作曲 古賀政男


唄 美ち奴



故小沢昭一さんは番組で怒りをこらえて朗読していた、、。


今日からすれば考えられない楽曲、信じられない歌としか云いようがない。



……もしかしたら戦前戦中、名誉の戦死(?!)を遂げた町内の婦人会会長が戦死者の母親を讃える会で建前上でもこの「軍国の母」を歌っていたとしたら……信じられないことかもしれないが、あってもふしぎではない。

今はYOUTUBEでこの唄を再発見した人もいるのではないだろうか、、。



この「軍国の母」を聴いてタリバンの3人自爆テロをおこなった男性の母がニュースで報じられていたことを思い出した、、。


狂気は現在もある。



この唄はヒットしたという事実がある。



話はそれるが故加川良さんの「教訓Ⅰ」が湾岸戦争のさいには放送禁止になっていたことも思い出した、、。


世の中は知らず知らずのうちに狂気に走ってしまうものかもしれない。

投稿者: 千田佳生

1 件のコメント:

  1. 前ブログでのコメント
    投稿者:千田佳生2021/11/8 1:07
    白木の柩がとどいて喜ぶ母親が本当に当時はいたのだろうか?!

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