2022年5月31日火曜日

「ピッキングについて。」2006/1/17 

撥弦楽器のギターにはたくさんの撥弦スタイルが存在する。ペダルスチールにも、フィンガースタイルというか、かつて「!」とさせられたことがあった、かなり昔のことですが、アメリカのペダルスチールブランド、「ショーバッド」を退職されて、帰国後間もない神谷氏とお話しする機会に恵まれたことがあった、当時私はペダルスチールを始めてまだ日が浅かったが、元「ショーバッド」の神谷氏のピッキングに衝撃を覚えた記憶がある、弦に対してピッキングがものすごく強く、ブリッジよりのピッキング位置、やってみたがその時のピッキングするタイミングが「アア、これがナッシュビルのスチールピッキングか!」と恐ろしく新鮮だったものだった…。同時にサムピックでのピッキングストップのテクニックや、「親指、人差し指、中指でどの指が一番力が弱いと思う?」私は質問の「意味がわからず何と言ったかは覚えていない。そのあと親指と中指で弾くピッキングに驚嘆して、その立ち上がりの鋭い乾ききった「パキーン」と鳴るエモンズのダブルネックのスチールの音にしびれてしまったのだった。バデイエモンズがピッキングしたら、「ピッキングの強さで金属製のフィンガーピックがグニャリと曲がってしまっていた」…という話を「まさか!」とあの頃は思っていたものだったが、あの日の神谷氏のピッキングはそのことの力強い説得力があった。藤井三雄氏は「スチールはギターより、強く速く弾け!」「速さ」については理解できたが。「強さ」については理解できなかった。その後の私がナッシュビルのピッキングスタイルを身に着けたかというと…、全然違ってしまったものになってしまったようである、けれど…、あの日見たピッキングには今でも憧れがある、そう、あれはまぎれもなく、アメリカの音だった。

1 件のコメント:

  1. 前ブログでのコメント
    投稿者:千田佳生2006/1/18 16:25
    E9th様

    ご指摘の神谷氏は、そのとおりです。もう20年以上も昔のことですが、本文中の内容のとおり、まさにアメリカの音をさせておられました。今から思えば、あの時のピッキング指導?は後のピッキングに安定度を身に着けさせていただいたとはっきり言えます!強いピッキングがなぜ要るのか……、を実際のピッキングで説得力を持って弾いていただけたその時の様子はエモンズのダブルネックのペダルスチールのペダルを組み立てないで(レッグ、ロッドが無かったものだがペダルスチールです。)「ソングフォーサラ」を弾いておられました。スラントポジションでああもはっきり立ち上がりの良い音にぶっ飛んでしまい、間違いなくあれでピッキングに対しての基本的な考え方ができたと思っています。
    だけど、バリエーションって必要ですよね、今は音楽や楽曲の持つ世界観によって、多彩なピッキング(それこそ何でもあり、例えば、バーが弦に触れるだけで演奏することも必要)で演奏していきたいと思っています。

    投稿者:E92006/1/18 13:52
    神谷氏とは現ピッキングパーラー(CANOPUS)の神
    谷さんですね?やはりペダルもそうとう弾く方だっ
    たんですね。以前お会いした際はハワイアン色が強
    いイメージがあったのですが・・・。そうですか。

    氏からソル・フーピーの「12番街のラグ」のTAB
    譜を頂いた事があります。その際にスラントを交え
    軽く弾かれ、さすが先輩諸氏はハワイアンティール
    など簡単にやれるのだなぁ~と感心したことがあり
    ました。
    しかし音程が取りにくいスティールでそんなに強い
    ピッキングで弾く自信はないなぁ~。ペダルの道は
    険しい。

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