私にとって、吉田拓郎さんがアメリカンロックな感覚的ルーツとすれば…。シャンソンや情念のルーツは谷村新二さんだろう…。
当時、高校生の私には、いや、アメリカンロック大好きな私には理解の範囲を越えていた、「帰らざる日々」の世界観はまぎれもなくシャンソンのフレーバーを感じる…。
修学旅行のバスの中で「バイバイバイ私のあなた…。」と親友の松井氏とコーラスをやった時も理解力は無かった…。しかし、アメリカンロック一辺倒になりそうな私に「ちょっと待った!」的に、感覚的なクサビを打ち込んでくれた…。それは今大きな意味を持ちつつある…。
先日ストリートにて中国人のオウシュウさんは谷村新二さんの「昴」や一連の曲をリクエストしてきた。
谷村新二さんの中国での人気は大変高いらしい。
オウシュウさんは狂喜して喜んでくれた…。
思えば…。
谷村さんはシャンソンに通じる、アジアの感覚を覚醒をしたかったのかもしれない。それはあまりにも我々のアメリカンロック一辺倒の感覚的なことを超えていたと思う…。
情念…。はアメリカンロックに比べて「濃い!」しかし、人間の真実への洞察力をしっかりとらえている感覚がある…。
旋律に左右されない…、いや、軽くない劇場的な映画のワンシーンを思いおこさせる谷村さんの一連の曲はいまやっと自分と繋がったかもしれない…、大変秀逸であると思う。
今度ストリートでアリスの一連の曲をやってみようかしら…。(すぐにやれるだろう…)
同じアリスの堀内孝雄さんのナッシュビル録音のアルバムはかのペダルスチール奏者ロイドグリーンのプロデュースで、二十代の頃に愛聴盤だった…。
アメリカン感覚、ヨーロピアン感覚、そしてアジア…。
今にして、「アリス」の先進性を認める…。
前ブログでのコメント
返信削除投稿者:千田佳生2007/1/19 10:31
「カリフォルニアに憧れて」はよく歌ったものだ…。(堀内孝雄さんのソロ)
堀内孝雄さんのナッシュビル録音の中には「エリアコード615」ばりのファンキーなカントリーインストールメンタルがあったり、ロイドグリーンのプレイは、ショーバッドに「ロイドグリーンモデル」があるのがうなずけるような?E9のお手本になるプレイだった…。(アンサンブル重視、まるで自分に言い聞かせられるような..)ペダルスチールをはしたころだから懐かしい…。
「帰らざる日々」は、日本版のダミアの「暗い日曜日」他、当時は気がつかなかったけれども、再検証してみたい曲が沢山ある気がする。アリスのお二人は、どちらもテーマの取り組みかたがおろそかにはせず、いまやっと自分の感覚的な聞き方が追いついたっていうところか…。