2022年6月28日火曜日

「陣屋さま。ソロスタイル。バンドスタイル。について?」2007/3/18

音楽の表現手法や手段にはいろんな方法がある…。


バンドスタイル。


ソロスタイル。


打ち込みスタイル。(こりゃソロかな?)


まあ簡単に言えば、複数か単独かっていうことですが、ここでは「創作するための単独的な表現か複数的な表現か」について書いてみたい。


単独であってもバンドスタイル。


バンドスタイルであっても事実上単独と言える表現形式もあるだろう。


(ところで、上の二つの文章は同じと感じるでしょうか?)


まあバンドで音楽することの基本的スタンスは個人としての表現力がまずあり、それぞれが相乗効果で複数でしか出来ない表現になることが望ましいが…。


なかなかこうはいかないだろう。


バンドといえば…。


私にもいまだ、「千田さんはバンドでやるべき!」と、とあるカントリーシンガーの旅行者に、ペダルスティールの常識的なナッシュビルピッカースタイルとしての、カントリーバンドのペダルスティール奏者でいるように諭され、カントリーバンドの常識的なスタイルを求められたり。


デビッドリンドリーさんのバンドのレコードを聴き、それを私に求める人や(たぶん今現在スティール奏者で、ロバートランドルフと並んで、若者たちに一番アピールできるスタイルをもっている人)。


デュエインオールマンのスタイルで弾くことを求めてくる人、などなど…。


もちろんそれぞれのスタイルは大好きだし、ソロスタイルにとってはそれぞれのスタイルが大切です、想うに、それが全てできれば楽しいでしょ?


ペダルスティールのソロスタイルを全く認めようとしない意見も実は多いのだ。

なぜだろうね。


落ち着いた音楽として聞こえないのかな?


私がバンドでやらないワケは、もうコレだけ音楽的に多ジャンルになると、メンバー探しがそうとう難しいということがあるっていうことが一つありますね…。


例えばカントリーは好きだが、ハードロックはやれない!とか…、ソウルやブルーズやジャズは良いが、カントリーやブルーグラスは大嫌いとか。(笑)


その上、私は和風や大陸の匂いのする楽曲やシャンソン、クラシックやタンゴ、現代音楽、日本民謡、演歌、古い日本の歌謡曲なども大好きだったりするから、私と一緒に演奏たいと思って演奏する人には、私の出す音や、作品本位のところで判断してもらうしかないのだ。


なにしろ、テクニカルな面では、いろんなバッキングパターンを理解して音楽を情熱を持って一緒にやってくれる人ならばいずれ一緒に演奏したいけれど………。


でも…、今はまだその時期じゃ無いと思っています。


その点、ソロスタイルは「小回り」が利くから…、自分が出来れば即!ライブが出来たり、メンバーにスケジュールで参加の是非をうかがう必要もないし、自分次第で主旨のズレのない作品ができる。…といった利点があり、その上今のところ、ペダルスティールはソロスタイルでここまで出来る!という、ソロスタイルの面白さと、素晴らしいサプライズがあり、まだまだ深い表現力の可能性をペダルスティールは感じさせるのです。


私が現在ソロでいる一番の理由は「主旨のズレてない作品の創作するため。」です。


(いや、どうかな、やっぱり。)


以前も書きましたが、やり方のお手本はライクーダーさん、かな…?(やはり、…だろうかはたして!笑)


結果的にスライドギターとか、マニアックなギターのソロスタイルテクニックの追求ではなく、スライドギターのこだわるその視点の先を、沢山の『世界観を表現すること』…に全力を傾けて表現したその感覚は本当に凄い!と思います。


テクニックも、


「何を表現しているのか?」


「どんなメッセージがあるのか?」


「何か知らないけどものすごく感じさせる。」


コレなくしては長い間培ったテクニックも…「イヤミに感じられる。」という人もいるのです。(実際いました。)


でも…、たとえ「イヤミに感じられる。」という人がいても勇気をもって演奏することは演奏したいです!はい!(コレを言ってくる人は意外に多い。)


「陣屋」さんよりコメント欄にてエールをいただいた時は、大変うれしい心境と同時に考えさせられました。(陣屋さん、ありがとうございました。)


「バンドは時に、手かせ足かせ」と言われると、よく解りますね。


昔、ペダルスティール奏者として、カントリーバンドとの「カントリーミュージックでの、ペダルスティールに対しての想いと認識のされ方」とのカントリーバンド側の考え方の段差にガク然としたことだとかありました…。


カントリーバンドで弾いたことのあるペダルスティール奏者は、アンサンブル上は音数を控え目にする傾向も、弾くところをかなり制限される演奏経験は、多くのスティール奏者が経験していることでしょう。(その反対の弾きまくりパターンもありますね。笑)


私としてはペダルスティール奏者が「バンドに乗っかる。」のではなく、乱暴な言い方ですが、「バンドを載っける。」感覚になるくらいの感覚でいてほしいと思っていたりしますが。


バンドとは「複数で絵を書く感覚。」とはよく言われることですが、一般常識的にペダルスティールは特に、リズムセクション、鍵盤やギター、全てのアンサンブルの最後にサウンドイメージとして付けられるパターンがおそらく多いだろうと思います。


音楽を全体として聞いた時には確かにそれは正しいアンサンブル上の手段でしょう。


人間の感覚は変わるから、今はソロイストの私もビッグバンドでのペダルスティールのシチュエーションが好きになったりいずれするかな?


陣屋様、すいません文章がまとまらなくなってきました。


「自分の短所をぼかして…。」その感覚はよくわかりますね。


その当時は意識したこともありませんでしたが、スティールを弾くために誰かのバックに入ったりすることがよくありました。


スティールを弾くために弾く場を求めていたのですが次第に音楽的に妥協し始めてたことにも気づかず。


そのくせ。


私の性格上、主導権の無いことにジレンマを感じはじめたりし、イラついたりして、このことをきっかけに「自分の音楽とは?」と、考えはじめたのですね。


お互いがお互いを認めて、必要とするバンドなら、またいつか…。と思ってます。


今は今でソロスタイルが大変楽しいですね。


音楽と関係ないところでかなりバンド形式にこだわる人はいますね。


またまた音楽と関係ないところの人間関係の「しがらみ」で妥協するしかなくて、やりたくもないバンドをやることは、(私はダメです。それでもバンド組めれば関係ないっていう人は本当に多いですね。)あまり良いこととはいえないでしょうが…、何も考えずバンドでスティールをたまに弾くと楽しいと思ったりしますけど…(笑)


だけど、それより充実感という点ではやはり今やっていることでしょうね。


自分にとって…、一番大切なことですが、自分としては今のソロスタイルでいることが大変精神的に安心できるのです。(全て自分次第、最低でも自分一人でも演奏できるシチュエーションがある。)


陣屋さま。コメントありがとうございました。

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