日記をつけていく上で文体が、つい…似てしまう傾向にあるという日記形式の小説がある。
阿川弘之作『雲の墓標』(阿川弘之氏は女優、ニュースキャスターである阿川佐和子さんの父君。)
(小説は主人公が、学徒動員で京都大学から兵役に入り、親友を神風特別攻撃隊や事故で失っていき、最後は主人公の遺書と、たった一人生き残った主人公の学友の戦後書いた主人公の両親宛ての手紙で締めくくる内容の話で、恐ろしい内容が落ち着いた筆致で書いてある。)
話はソレるが..
私の22の頃に、名ペダルスチールプレイヤー故外山寛さん(とやまはじめ)とか、他の戦争中に学徒動員の走行会で弾いたとか、防空壕の中でウクレレに三味線の弦を張って弾いたとか、戦争直前にアメリカと日本の海軍軍楽隊同士でSPレコードを交換してたとか..
スチールプレイヤーは戦前からいたから、当時は今のロックのエレキギターのようなものだったのかもしれない..
故外山寛さんは、「当時、僕は今の『ツッパリ族』のようなもので、ハワイアンなんてちっともやらずにジャズ調に狂ってたんだよね…。」…と、ご本人から聞いたことがあった..
『ツッパリ』に「族」は要らないと思ってるが(笑)..そうか、戦前にジャズをやってたら不良だったわけだ、不良どころか非国民だろうな。(寒)
スチールプレイヤーはご年配の方が多い…。
各大学でスチールギターのチューニングを秘密にしてたとか..(笑)
ペダルスチールプレイヤーはワイヤーアクションでなくロッドアクションにある意味優越感を持っていたとか..
いろんな話を聞かせて頂いたことがあった..。
今から20数年前には戦争中の体験をしたスチールプレイヤー諸氏が、まだ若い私にいろんな話をしてくれた人が、当時はまだ沢山おられたことを思い出した。
彼らは私達の音楽をやかましいと思っておられたとか..
話はソレたが、文体の収め方が阿川弘之先生の日記形式に自分でも似ているな…と思って、ちょっと苦笑いしてみている…。
投稿者: send
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